今日は、昼から小野田の主婦M・Tさんのレッスンでした。



先日より、音色改造計画として、口の形、開き方・・・など、色々と取り組んでいます。

今日も、先週よりの課題に気を付けながら、ロングトーンを開始しました。

しかし、やはり口でコントロールされているので、息が細いんです。

今日は、この細さを、どうにかしたい!!!と願っていましたので、M・Tさんの口に集中して、レッスンを頑張りました。



気が付いたのは、音域ごとに口の形、アパチュア(息の通る穴)の大きさが変わっていることを、発見しました☆



そこで、低音域のソと、中音域のソを出していただき、口の形を変えずに音を吹き分けてください・・・とお願いしてみました。

すると、音の切り替えがうまくいきません。

原因は、息の角度、スピード、焦点はあまり変えずに、口の形を変えることにより、高い音・低い音を吹き分けていた為です。

鏡を見ていただき、ご自分の口の形を知っていただき、口を変えずに音を吹き分ける練習をしました。



そこで、息の角度を変えていただくこと、スピード感や焦点を変えるために、色々と具体的なアドバイスをして、吹いていただきました。

すると、口の形を変えずに、なんとか高い低いが吹き分けられました。

しかし、まだ息が細いんです。



そこで、フルートレッスンの神が降りてきました。



「Mさん、息の出る穴の太さを、そうめんから讃岐うどんに変えていただけますか???」




そういって、吹いていただくと、M・Tさんが、この教室に来られて、聴いたことの無いような太くて透明で、綺麗な音が出ました。

アドバイスが、ドンピシャリ!!って瞬間です。

これがあるから、この仕事、辞められません(笑)



するとM・Tさんは「最初にフルートを習った、部活の先輩から『針のような穴から息を出して』と言われたんです」と聞きました。







誰じゃ、そんな変なアドバイスをしたのは!!!!!!!!!!!!






これで、もう大丈夫☆

原因も分かったし、イメージも掴んでいただいたので、後は、これを見につけて頂くだけです。




アルテも順調に進み、2課の途中まで綺麗な音で吹けました。

良かったです☆☆☆




さて、夜は美祢のTさんのレッスンです。

今日も快調にロングトーンを済ませ、タファネル&ゴーベールです。

全部スタッカートで吹いていただきましたが、スタッカートのほうが調子が良いようです。

粒も揃っていたし、テンポも安定していたし。



さて、発表会のソロは「モーツアルトの1番、2楽章」です。

とてもテンポがゆったりしていて、素敵な曲です。

今日も、色々な奏法のことをお話して、あとは、フレーズのこと、強弱・・・細かいところまでお話をしました。

あと、途中モールになるところで、悲しいことを思い出して演奏してください・・・といって、ビブラートのかけ方、息の入れ方も変えていただきました。

すると、本当に切なそうな演奏になりました。

きっと、過去に切ない思い出があるんでしょうね。

何事も、芸の肥やしです。

嬉しいこと、悲しいこと、絶望、歓喜・・・全てより良い演奏に繋がっていきます。

そのときの自分の感情に向き合って、素直に受け止めて、そして、次回の演奏に役立てて欲しいのです。

Tさんも、過去の切ない経験が、今役に立ていますね☆



さて、パッヘルベルのカノンは、とても丁寧に練習されていました。

強弱もバッチりついていて、さすが我が教室のコンサートミストレス♪

素敵なカノンでした。



最後、時間があったので、アンサンブルの「遠い約束」を練習しました。

これは、数年前、私が発表会の講師演奏で吹いた曲なので、なんとなく耳に残っているのか、初見でかなり吹けていました。

これなら、すぐに仕上がるでしょうね♪

楽しみです。




レッスンの後、史紋とTさんと、私で蛍を見に行きました。

我が家の前に蛍が出るんです。

今日も、時間は遅かったですが、かなり蛍がいました。

綺麗ですね~恋する蛍って。

しばらく、しんみりと眺めてしまいました。

来週は、もっと温かくなっているので、たくさん見られるでしょうね!といって、帰りました。



今日も充実したレッスンが出来ました。

ホント、毎日が勉強で、毎日が発見で、毎日が楽しいです。